会長挨拶
組織図
会報
会長挨拶

「社会正義と基本的人権」 和歌山県行政書士会会長 笠野義二


会長 笠野義二

我が会のホームページにようこそ

前回は雑感というタイトルで取り留めのない内容でありましたが、今回は大層な題目なのですが、これには理由があります。

過日テレビ新聞等で報道された山口県光市母子殺害事件の最高裁よりの差し戻し判決により、広島高裁に差し戻され、審議に入った時点で21人の大弁護団が結成され、被告の弁護を担当する事になり、その弁護内容が報告されています。

その弁護内容に私は大変な憤りを感じたのであります。

弁護士が果たす社会使命とはと気になったので、弁護士法を参照したのであるが以下の様に規定されています。
弁護士法第1条(弁護士の使命)で弁護士は基本的人権を擁護し社会正義を実現することを使命とする。

第2項には弁護士は前項の使命に基き、誠実にその職務を行い、社会秩序維持及び法律制度の改善に努力しなければならない。と規定されています。

我々行政書士も依頼者の側に立ち、依頼者の利益となるべく努力するのですが、如何に被告人の利益のためとは言え、法廷で被告が弁明している内容は、第一審、第二審で口述したものとは大きな差異があり、その内容は到底容認できるものではない。これは普通の国民感情である。

被害にあった母子は何の落ち度もない二人であり、平和に日々暮らしてきた親子三人であったのに、被告の理不尽な行為により殺害されてしまったのである。
例え未成年であったとしても許される行為でない事は国民の大多数の感情であろう。

また、最高裁もその辺を理由として広島高裁へ差し戻したのである。無期懲役では不適切であると。これらの理由により人権派と称している弁護士、死刑廃止論者である弁護士が団結して、この差し戻し審に結集したのである。最早、本来の弁護士活動ではなく死刑廃止のひとつの手段に選んだのではないかとも思う。
被告が紛争中に知人宛に「自分は未成年だから7、8年経てば仮釈放で出られる」との報告もあった。

先日、愛知県であった立てこもり母子監禁事件で23歳の優秀な警官が拳銃によって殉職された事件があったが、その際、狙撃班の配備が無かったと聞いた。

理由は何年か前に広島県に於いてシージャック事件があり、あの時犯人を狙撃班が射殺し、事件が解決したのであるが、その行為に対して札幌の弁護士がその警官と本部長(広島県)を相手取り殺人罪で告発した。その結果は無罪になったのであるが、それ以降凶悪事件であっても、犯人を狙撃した経緯はない。それが果たして国民の生命を守るべき警察のあり方なのか疑問を感じる。

刑法犯罪人に対しての死刑制度が残虐な制度なのか、そうでないか、私はやはり最大の抑止力になると思う。

近年の日本は古き良き時代の日本ではない。理由もなく平気で人を殺害し、平和安寧を脅かしているのが現状である。
被害者、残された家族に人権がある。また社会正義が大手を振って歩く世の中にするべきではなかろうか。