会長挨拶


会長 笠野義二

暫くこの会長挨拶の更新を怠っていました。

その間に小会の定時総会、日行連の総会があり、小会では私が3期目でありますが、再度会長に選任をされました。また日行連会長には北山孝次大阪会会長が新たに選任をされました。

各単位会でやはり定時総会が行われ、各々の会長が選任されております。そこには色々なドラマがあったものと思います。

私も行政書士を開業して早30年が過ぎました。その間、行政書士の世界も大きく変化をしてまいりました。その背景には当然の事ながら社会情勢が大きく変化してきたことにある事は論を持たないと考えられるところではないでしょうか。

いよいよ裁判員制度がスタートを切りました。以前にこのコラムで触れましたが、両手を挙げて賛成ではありません。開始して解ったのが、裁判員本人達の裁判終了後の記者会見。これには正直びっくりしました。確かに一生懸命に参加して被告と向き合ってその判決を下した。その経緯を語っている様子がテレビニュースを通して国民の感覚の中に入ってくるのですが、果たしてこれらの行為はどうなのか。ある種ショーのように見受けられたと感じたのは私だけでしょうか。過去に裁判官が裁判終了後その様な行動をしたのか。この記者会見は取りやめるべきだ。

また、被告には当然裁判を受ける権利が認められているのだから選択権も与えるべきであろう。

先日、福岡高裁判決で長崎市長殺人事件の一審の死刑判決が無期懲役に覆された。その大きな理由として「被害者は1人にとどまっている」が述べられている。冗談じゃない。遺族にとってはとても納得できるものではない事は明らかである。最高裁の永山裁判が大きく影響したのではないのか。2人以上殺害すれば極刑に値するとの判断が判例として生きている。

私は以前にも死刑制度について触れましたが、「殺意をもって」 殺人を犯せば死刑になって当然だと思う。またその覚悟で殺人という狂気を行ったのであるのだから、また1人の生命の尊さを考える時、やはり遺族側の心情に思いを馳せる判決を裁判所は下すのが社会正義ではないのか。

しかしながら裁判所が過去に死刑判決を下した数はかなりのものであるのも事実。ところが、現在100余名の死刑囚が執行されずに延命している。

ご承知の通り、時の法務大臣が決裁印を押さない。法律違反を堂々と行っている。

とにかく日本におけるこの死刑制度はかなりの問題を抱えている事だけは言えそうである。

最後に先般のこのコラムに刑法199条殺人罪の量刑を記載しましたが、間違いがありました。「人を殺した者は死刑又は無期若しくは5年以上の懲役」が正しいので、3年以上・・・・とあるのは違います。訂正してお詫び申し上げます。